息子の卒園 〜『謝辞』を読ませていただきました〜
先日、息子の保育園の卒園式で、保護者代表で謝辞を読ませていただきました。
息子は5年間、上のお姉ちゃん達も同じ保育園に通っていたので、累計すると10年近く通った保育園。
子ども達への愛情いっぱいの先生方と素直で明るいお友達と一緒に保育園生活を送れたことに心から感謝です。
今回『謝辞』を読む、という貴重な経験をさせていただいたので、綴りたいと思いました。
≪目次≫
- そもそも『謝辞』とは?
- 『謝辞』の内容はどう考えるのか?
- 大事と思ったこと
- 最後に・・・
- そもそも『謝辞』とは?
『謝辞』は卒業生や保護者が先生に感謝の意を込めて贈る言葉です。
『祝辞』は卒業生や保護者に対しお祝いの意を込めて贈る言葉とは異なります。
私は、卒園式の3週間ほど前に担任の先生に卒園式で『謝辞』を読んでほしい、と依頼されました。
担任の先生が保護者に先生に感謝の言葉を送る『謝辞』をお願いするというのも、よく考えると変な感じですよね・・・。
- 『謝辞』の内容はどう考えるのか?
本当にお世話になりっぱなしだった先生方からの依頼だったので「やります!!」と即答したものの(もともとこういうのは苦手なのですが・・・)、何から手をつけて良いか、わからず、途方にくれていました。
しかし、便利な世の中になりましたね。今はインターネットを通じて、先人の知恵をすぐに学べます。
色々なサイトを拝見しましたが、特にこのサイトを参考にさせていただきました。
本当に助かりました。ありがとうございます。
まず、『謝辞』の内容を考える上で一番大事なことはこのサイトにもある通り、文章の構成を決めてしまうことだと思います。
仕事でのメールなどもそうだと思いますが、型を決めてしまった方が良いですね。
「オリジナリティを出さなきゃいけない」という気持ちもあり、ちょっと違う構成にしてみたらどうかな、とも考えましたが、卒園式というセレモニーの雰囲気を考えると、構成そのものからオリジナリティを出してしまう、と先生方はもちろん、他の保護者の方にも伝わりにくくなってしまう、と思います。
そもそも保護者代表での謝辞なので私個人のオリジナリティは必要ないですしね。
基本構成は以下①から⑥の通り。全体で4分程度(1000字程度)くらいの文量です。
①はじめの挨拶
季語などを含めたはじめの挨拶。
これは参考例文たくさんあるので、ピンときた決まり文句にしてしまってよいと思います。
むしろ、決まり文句にしておいた方が本番緊張するので、冒頭、落ち着いて読めると思います。
②卒園式開催・来賓の方々に対する感謝
これも決まり文句をベースに考えてよいところ。
ただ、今回はコロナ禍での開催のため、基本的な感染対策はもちろん、より広い会場を手配頂いたり、事前の体温チェックなど、準備に相当苦労されたと思うので、その点は加えました。
来賓の方はコロナ禍で参列されないことを事前に聞いていたのでカット。
③子ども達の成長について
ここからが本番です。
「子どもが成長したことは何か???」といきなり言われても意外と即答できません。。。
そこで、保育園の入園時から今までの写真や動画などを見返して、過去を振り返ることからはじめました。
その中で、身体の成長は明らかに見えますし、精神的な成長にも気付けます。
家族でそんな話しをしてみるのも良いですね。
意外と父親、母親、兄弟、おじいちゃん、おばあちゃんなど、立場が違うとみえる成長が違うこともあります。
また、「個人的な話しになりすぎないようにすること」も重要です。
④先生方への感謝
いよいよメインの部分です。
ここのために、①から③があったと言っても過言ではありません。
ここは③での過去の振り返りを踏まえ、自分の気持ちをそのまま書き出して、整理してみました。
先生方に対して一番感じていた気持ちはシンプルにいうと、
「子どもたちの成長は先生方の愛情があったからこそだよなぁ」
保育園は幼稚園と比べ、子どもたちの様子を直接みる機会が少ないです。
送り迎えの会話やたまにある保育参観くらいでしょうか?
ただ、それでも私はいつも真っ直ぐに子どもたちと向かい合う先生方の愛情を感じていました(時には親以上の。。。)。
その具体的な場面を想像しながら、書いてみました。文例は最後に書いてます。
⑤今後の抱負について
卒園後の抱負です。
赤ちゃんのときから、家族とは異なる社会で生活していたこと自体、とても大きな経験ですよね。
特に、私の子どもが通っていた保育園は、同じ歳の子どもたちだけでなく、違う歳の子ども同士が交流する機会も多かったので、とても貴重だったと思います。
⑥結びの挨拶
ここもほぼよくある決まり文句の通りです。
ここまで読んでいると、気持ちも高ぶりますので、ちょっとクールダウンする意味でもそれで良いと思います。
- 大事だな、と思ったこと
まず、「用紙の準備、謝辞の内容を考えること、用紙に書くこと」までをなるべく早くやること。
日々の生活が多忙だとは思いますが、後は読むだけっていう状態に早めにしておくことが大事です(遅くとも式の1週間くらい前まで)。意外とてこずります。
すぐに用紙を準備しましょう。
アコーディオンのように折りたためる式辞用紙を使います。
手書きか、印刷かは自由ですが、いずれにしても戸惑います。
手書きは書くのに時間がかかるし、印刷も式辞用紙の向きを間違ったり、紙質や折り目によりうまく印字できなかったり、実はインクがなかったり、などなど、いつも印刷するものとは違うので、トラブります!!
私は印刷しましたが、トラブりました。。。
とにかく早めに準備に着手することをオススメします!!!
つぎに、「謝辞の内容は自分じゃない他の人にみてもらうこと」。
私は奥さんに見てもらいました。
「てにをは」はもちろん、「個人的な話しばかりになっていないか?」(保護者代表として適切な内容か?)、また「回りくどい表現になってないか?」、「伝わりやすい表現か?」という点でも他人に見てもらうことで気づきがあります。
そして、練習すること。
これは、結果的に感じたことですが、もともと人前で話すことが得意ではないので、声に出して読むことを毎日少しずつやってました。
案の定、本番ではめちゃくちゃ緊張して、手が震える。。。どうしよう。。。という気持ちになりました。。。
しかし、事前に声に出していた練習していたことで、読み出したら、割と落ち着けました。
また、練習では、声に出すことだけでなく、謝辞を封筒から出して、紙をみながら、読む。その後、謝辞を封筒に戻す、ここまでの一連の流れで、練習しておくとなお良いです。
というのも、アコーディオンのように折りたたむ用紙を封筒から取り出して、開きながら読むことが意外と難しいからです。
普段持ち慣れていないので、練習しとくと本番で安心できます。
また、イメージトレーニングも重要です。
本番の会場の雰囲気もありますし、どういうステージか、本番はどこの席からどういうルートでステージにのぼるか、どこで礼するか、読み終えた後の謝辞をその場で渡すのか等、当日の状況をできる限り想像しながら練習できると良いですよね。
私はお姉ちゃんの卒園式を経験していたので、何となく理解していたので、やりやすかったです。
そうでなくても、式当日に先生から事前の説明あると思うので、大丈夫だと思います。
- 最後に・・・
長々と書きましたが、とても貴重な経験をさせてもらいました。
準備から本番までを通じて、改めて保育園の先生方への感謝を確認できたこと、式の後に先生方や他のお父さん・お母さんから「感動しました!」、「かっこよかったです!!」などと言われたこと(お世辞だと思うけど)など、学びと喜びがありました。
保育園の子どもたちとのお別れもつらいですが、新たな生活がスタートしています😊
引き続き日々を味わいながら過ごしていきたいと思います。
ありがとうございました😊
【参考】謝辞文例